英語版ウィキペディア、ユーザー編集の制限を検討中 - CNET Japan 2009/01/26 15:42
Flagged Revisions についてのニュースだ。[[w:en:User_talk:Jimbo_Wales#Why_I_am_asking_Flagged_Revisions_to_be_turned_on_now]]に議論がある。ニュースタイトルの通り、「検討中」だ。
2008/11/26
薬に関する項目は重要情報の抜けが多いとの調査結果
Wikipedia、薬に関する項目は重要情報の抜けが多いとの調査結果
ITmedia News (Reuters) 2008/11/26
ニュースの原文はWikipedia often omits important drug information: study Reuters 2008/11/25。原著は The Annals of Pharmacotherapy の電子版 2008/11/18 号に掲載された Nova Southeastern University というアメリカの大学の薬学部のグループによる報告「Scope, Completeness, and Accuracy of Drug Information in Wikipedia」。論文の要約を読んでもどの言語版についてなのか書かれていなかったが、まず間違いなく英語版ウィキペディアに関する調査だろう。報告の内容はタイトルの通り。医薬品について内容を検証したところ、重要な情報が書かれていない項目が他の医薬データサイトに比べて多かったという。
ウィキペディアの「なかのひと」は重々承知のことと思うが、ウィキペディアは(まだまだ)完全ではない。これまで言われてきた通り、ウィキペディアの記述を(ウィキペディアに限らず様々な情報源を)鵜呑みにするのは危険だ。特に医薬系の情報だと、最悪の場合、(例えばアレルギー反応についてなど)情報が足りなかったことにより、生命に危険が及ぶ可能性がある。もちろんウィキペディアはそのコンテンツを完全に近づけていく努力が必要だが、日本語版では医薬関連項目には{{medical}}テンプレートが貼られ「ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。」という文面が表示されている。しかし、先ほどいくつかの項目を見てみるまで知らなかったが、英語版ではどうもこのような注意書きはないようだ。
このようなニュースが出ることで、「だからウィキペディアは危険だ」と受け取られると残念だが(そのような短絡的な受け取り方こそがメディアリテラシーの欠如を端的に示しているように思う)、逆に読者に注意を促し、メディアリテラシーが高まればと願う。今回の調査をした研究者も述べているように「Wikipediaはインターネットで調べものをするときの良い出発点になる」。ただし「どんなトピックでも完璧な説明が載っていると考えるべきではな」い。危険なのは情報を鵜呑みにするという行為だ。また専門家は専門家としてアクセスすべき情報源がウィキペディア以外にあるだろう。
一方、専門家は注意を促す以外にも、専門家としてできることがある。Gene wiki のように参加して正しく編集してしまうことだ。ウィキペディアは紙媒体と違い、訂正も速い。実際「研究者らはWikipediaの調査時点の項目を90日前のものと比較し、スコープが「著しい改善」を示したことも発見し」ている。もう一点、この報告で良かったことをあげておこう。「研究者らがWikipediaで見つけた答えはいずれも事実の誤りがなかったが、MDR(専門家によるチェックを受けているサイト)では不正確な答えが4件あった」。情報が足りなかったのは残念だが、誤りがなかったというのは良いことだ。
ITmedia News (Reuters) 2008/11/26
ニュースの原文はWikipedia often omits important drug information: study Reuters 2008/11/25。原著は The Annals of Pharmacotherapy の電子版 2008/11/18 号に掲載された Nova Southeastern University というアメリカの大学の薬学部のグループによる報告「Scope, Completeness, and Accuracy of Drug Information in Wikipedia」。論文の要約を読んでもどの言語版についてなのか書かれていなかったが、まず間違いなく英語版ウィキペディアに関する調査だろう。報告の内容はタイトルの通り。医薬品について内容を検証したところ、重要な情報が書かれていない項目が他の医薬データサイトに比べて多かったという。
ウィキペディアの「なかのひと」は重々承知のことと思うが、ウィキペディアは(まだまだ)完全ではない。これまで言われてきた通り、ウィキペディアの記述を(ウィキペディアに限らず様々な情報源を)鵜呑みにするのは危険だ。特に医薬系の情報だと、最悪の場合、(例えばアレルギー反応についてなど)情報が足りなかったことにより、生命に危険が及ぶ可能性がある。もちろんウィキペディアはそのコンテンツを完全に近づけていく努力が必要だが、日本語版では医薬関連項目には{{medical}}テンプレートが貼られ「ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。」という文面が表示されている。しかし、先ほどいくつかの項目を見てみるまで知らなかったが、英語版ではどうもこのような注意書きはないようだ。
このようなニュースが出ることで、「だからウィキペディアは危険だ」と受け取られると残念だが(そのような短絡的な受け取り方こそがメディアリテラシーの欠如を端的に示しているように思う)、逆に読者に注意を促し、メディアリテラシーが高まればと願う。今回の調査をした研究者も述べているように「Wikipediaはインターネットで調べものをするときの良い出発点になる」。ただし「どんなトピックでも完璧な説明が載っていると考えるべきではな」い。危険なのは情報を鵜呑みにするという行為だ。また専門家は専門家としてアクセスすべき情報源がウィキペディア以外にあるだろう。
一方、専門家は注意を促す以外にも、専門家としてできることがある。Gene wiki のように参加して正しく編集してしまうことだ。ウィキペディアは紙媒体と違い、訂正も速い。実際「研究者らはWikipediaの調査時点の項目を90日前のものと比較し、スコープが「著しい改善」を示したことも発見し」ている。もう一点、この報告で良かったことをあげておこう。「研究者らがWikipediaで見つけた答えはいずれも事実の誤りがなかったが、MDR(専門家によるチェックを受けているサイト)では不正確な答えが4件あった」。情報が足りなかったのは残念だが、誤りがなかったというのは良いことだ。
2008/11/24
2008/11/16
「ウィキペディア」に書かれた自分を検証する -- ヨシダプロの場合
「ウィキペディア」に書かれた自分を検証する
@nifty:デイリーポータルZ 2008/11/16
デイリーポータルZでヨシダプロが自分の項目をオモシロオカシク検証している。詳しすぎる個人情報についてや、主観的な記述についてなど、大人な態度で指摘が入っている。当該項目は短い文章がリストで追加されて行く典型的な「リスト項目」で、形式的にも改善が必要だ(しかし現状から事典的でない記述を落とすと項目として成立しないかもしれない)。
関連記事
本人のエッセイは出典になりえるか 2008/07/30 -- 吉田戦車氏の場合
@nifty:デイリーポータルZ 2008/11/16
デイリーポータルZでヨシダプロが自分の項目をオモシロオカシク検証している。詳しすぎる個人情報についてや、主観的な記述についてなど、大人な態度で指摘が入っている。当該項目は短い文章がリストで追加されて行く典型的な「リスト項目」で、形式的にも改善が必要だ(しかし現状から事典的でない記述を落とすと項目として成立しないかもしれない)。
関連記事
本人のエッセイは出典になりえるか 2008/07/30 -- 吉田戦車氏の場合
2008/10/26
インターネットコムによる Wiki 定期リサーチ最終回
インターネットコムと goo リサーチは定期的にウィキペディアに関するリサーチを行ってきたが、10/24の報告をもって終了となった。これらのデータはウィキペディアを客観的に定量する上で役に立つものであり、リサーチに感謝したい(あと当ブログにネタを提供してくれたことにも)。
さて、今回の記事は「ウィキペディア、9割が「信頼できる」—Wiki 定期リサーチ(10)最終回」。タイトルの通り9割がそこそこ以上「信頼できる」と答えている。
さかのぼってみると最初のリサーチは2007年5月25日で、このときのウィキペディア認知度は約74%、参考になるとした人とした人は9割を超えるなど、既にかなり高く、今回まで大きな変化は見られなかった。大きく変化するようならリサーチが続いたかもしれない。これらのデータについてはいずれ考察したい。
さて、今回の記事は「ウィキペディア、9割が「信頼できる」—Wiki 定期リサーチ(10)最終回」。タイトルの通り9割がそこそこ以上「信頼できる」と答えている。
さかのぼってみると最初のリサーチは2007年5月25日で、このときのウィキペディア認知度は約74%、参考になるとした人とした人は9割を超えるなど、既にかなり高く、今回まで大きな変化は見られなかった。大きく変化するようならリサーチが続いたかもしれない。これらのデータについてはいずれ考察したい。
2008/10/22
Technology Preview「Wikipedia and the Meaning of Truth」
スラッシュドット本家:Wikipedia's New Definition of Truth
スラッシュドット・ジャパン:Wikipediaは「真実」の意味を変えた?
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(コメント)ウィキペディアでは「出典」で検証できない情報は原則として認められない。ウィキペディアの構造上、それは仕方がないこと。でもそれは「出典」があれば「真実」と認められるのか?と聞かれると悩ましい。「あの本に書いてあることはでたらめだ!」とご本人が怒鳴り込んでこられることもあるわけで(実話)。(miya)
スラッシュドット・ジャパン:Wikipediaは「真実」の意味を変えた?
本家の記事はTechnology Previewの記事「Wikipedia and the Meaning of TruthーWhy the online encyclopedia's epistemology should worry those who care about traditional notions of accuracy. By Simson L. Garfinkel」を受けたものだそうだ。「ウィキペディアと「真実」の意味ーオンライン百科事典の認識論はなぜ「正確さ」の伝統的な意味を大切にする人たちを悩ませるのか」。
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(コメント)ウィキペディアでは「出典」で検証できない情報は原則として認められない。ウィキペディアの構造上、それは仕方がないこと。でもそれは「出典」があれば「真実」と認められるのか?と聞かれると悩ましい。「あの本に書いてあることはでたらめだ!」とご本人が怒鳴り込んでこられることもあるわけで(実話)。(miya)
2008/09/19
ウィキペディアの認知度あがる、評価はおおむね好意的
ウィキペディアの認知度が過去最高の86.41%に—Wiki 定期リサーチ(9) -- japan.internet.com 2008年9月12日
japan.internet.com と goo リサーチによる定期リサーチの結果だ。ウィキペディアの認知度は86.41%(941人)、ウィキによる編集システムに対して69.05%が好意的。信頼度は「まあ信頼できる」以上が91.07%と、筆者の期待以上に高い。信頼度に応えるべく中の人が努力することが大事であるが、同時に利用者にも情報リテラシー(要するに鵜呑みにするのではなく裏付けをとったり掘り下げて調べたりする能力)を高めて欲しいと願う。
japan.internet.com と goo リサーチによる定期リサーチの結果だ。ウィキペディアの認知度は86.41%(941人)、ウィキによる編集システムに対して69.05%が好意的。信頼度は「まあ信頼できる」以上が91.07%と、筆者の期待以上に高い。信頼度に応えるべく中の人が努力することが大事であるが、同時に利用者にも情報リテラシー(要するに鵜呑みにするのではなく裏付けをとったり掘り下げて調べたりする能力)を高めて欲しいと願う。
2008/08/02
ウィキペディアは法廷での使用に耐えうるのか?
Is Wikipedia Reliable Enough for the U.S. Courts to Use? - Profy.com
Questionable Use of Wikipedia by the Seventh Circuit? - The Volokh Conspiracy
The Volokh Conspiracy の 7/30 のエントリによれば、(米国)法廷でウィキペディア(の内容)が引き合いにだされた回数は300を越えるという。「論点とは関係ないところでの引用は、まあ、構わないだろう。しかし、論争に判決を下すためにウィキペディアを判断材料にするとなると、話は違うのではないか」という内容のエントリだ。実際、論点の語彙の定義についてウィキペディアが引用されたケースがあるという。「wear and tear」(擦り切れ)の定義についてだそうだ。
Questionable Use of Wikipedia by the Seventh Circuit? - The Volokh Conspiracy
The Volokh Conspiracy の 7/30 のエントリによれば、(米国)法廷でウィキペディア(の内容)が引き合いにだされた回数は300を越えるという。「論点とは関係ないところでの引用は、まあ、構わないだろう。しかし、論争に判決を下すためにウィキペディアを判断材料にするとなると、話は違うのではないか」という内容のエントリだ。実際、論点の語彙の定義についてウィキペディアが引用されたケースがあるという。「wear and tear」(擦り切れ)の定義についてだそうだ。
2008/07/30
本人のエッセイは出典になりえるか
ソース:吉田戦車日記 2008年07月15日 04時13分23秒 ウィキペディア
漫画家吉田戦車氏がウィキペディア上の自分に関する項目について、日記で触れている。
その中の、「本人がエッセイに書いてるからって、信じて引用していいのか?」という一言は痛烈。「信頼できる情報源」とは何か、ウィキペディアにはどんな事を書くべきか、それぞれ一度ゆっくり考えた方がよさそうです。まあ「信頼できる」と思うから出典としているのだし、書くべきだと信じるから書いているわけで、自分で軌道修正するのは不可能かもしれませんが。
漫画家吉田戦車氏がウィキペディア上の自分に関する項目について、日記で触れている。
その中の、「本人がエッセイに書いてるからって、信じて引用していいのか?」という一言は痛烈。「信頼できる情報源」とは何か、ウィキペディアにはどんな事を書くべきか、それぞれ一度ゆっくり考えた方がよさそうです。まあ「信頼できる」と思うから出典としているのだし、書くべきだと信じるから書いているわけで、自分で軌道修正するのは不可能かもしれませんが。
2008/07/19
フラグ版についての反応
ソース:The Industry Standard, Tech Blorge, AppScout, WebProNews, Mashable
先日拾った NYTimes bits の記事にあったチェック済フラグ (approval system) について、いろいろ記事がある。元は [[m:Category:Article validation]] あたりを読めば良いだろうか。Wikimania2008 でもプレゼンがあったはず。
先日拾った NYTimes bits の記事にあったチェック済フラグ (approval system) について、いろいろ記事がある。元は [[m:Category:Article validation]] あたりを読めば良いだろうか。Wikimania2008 でもプレゼンがあったはず。
2008/07/14
Gene Wiki (2)
ソース:The Rockey Mountain News
先日取り上げた Gene Wiki について、The Rockey Mountain News にジンボ・ウェールズのコメントが載っていたので紹介しておく。
「学術関係者がこのように組織的にウィキペディアに参加してくれることはとてもエキサイティングだ。他の分野でも参加を促すことになるだろう。我々のボランティアでこのような取り組みをサポートする委員会を作れないか頼んでいるところだ」The Rockey Mountain Newsより意訳。
また専門家によるウィキペディア様プロジェクトとして Citizendium があるが、Gene Wiki を立ち上げた科学者たちはウィキペディアを選んだ理由として「ウィキペディアは非常に有名で、ボランティア達によって速やかに間違いが訂正される」ことを挙げている。
先日取り上げた Gene Wiki について、The Rockey Mountain News にジンボ・ウェールズのコメントが載っていたので紹介しておく。
「学術関係者がこのように組織的にウィキペディアに参加してくれることはとてもエキサイティングだ。他の分野でも参加を促すことになるだろう。我々のボランティアでこのような取り組みをサポートする委員会を作れないか頼んでいるところだ」The Rockey Mountain Newsより意訳。
また専門家によるウィキペディア様プロジェクトとして Citizendium があるが、Gene Wiki を立ち上げた科学者たちはウィキペディアを選んだ理由として「ウィキペディアは非常に有名で、ボランティア達によって速やかに間違いが訂正される」ことを挙げている。
2008/07/13
米科学者が英語版ウィキペディアでゲノム記述プロジェクト
ソース:PLoS Biology, ITnews, スラッシュドット
米サンディエゴの科学者たちが英語版ウィキペディアで遺伝子について記述するプロジェクト Gene Wiki を開始した。これについての論文は PLoS Biology に投稿されており、誰でも閲覧できる。自前でウィキをもつプロジェクトはこれまでにもあったが、ウィキペディア内に作成する例としては始めてか。ウィキペディアの long tail な性質を生かし、NIH が作成する Entrez などとは違う面から総合的なデータベースを目指す。
米サンディエゴの科学者たちが英語版ウィキペディアで遺伝子について記述するプロジェクト Gene Wiki を開始した。これについての論文は PLoS Biology に投稿されており、誰でも閲覧できる。自前でウィキをもつプロジェクトはこれまでにもあったが、ウィキペディア内に作成する例としては始めてか。ウィキペディアの long tail な性質を生かし、NIH が作成する Entrez などとは違う面から総合的なデータベースを目指す。
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