2008/11/26

毎日誤報:メディアリテラシーの教材にうってつけか

2008/11/19 日本語版で UTC は罪つくりか?-- 毎日新聞の誤報から の続き


UTCとJSTの取り違えがあまりに鮮やかだったので最初は目立たなかったのですが、毎日新聞はあやしいと通報したのはやむを得なかったとしても、誤認であったとわかったあとでも、時間帯の誤報は認めたものの、個人を犯人扱いし、ユーザー名をそのまま太字で掲載したことについては謝罪しませんでした:「犯行予告」という言葉を削ったのです。

毎日新聞おわびで簡単に詫びた後、翌朝、11月20日付朝刊掲載のおわびおわび:「ネットに犯行示唆?」の記事についてでは

>犯行示唆と受け取れる書き込みをしたとする人物

という言葉となりました。本人は「誤解されることがあったかと思いまして、反省いたしております」「軽率な書き込み」(ノート:社会保険庁長官)と言っただけでですが、まるで当該編集者本人が「犯行示唆と受け取れる書き込みをした」と認めたと受け取られるような書き方になっています。

ネットになれたユーザーなら一般人でも、「犯行予告」がどういうものか、よく知っています。あの書き込みを「犯行予告」と受け取り、のちに「犯行示唆」と言ったのは記者だけです。それでも、警察は「通報」を受ければ「慎重に調べます」と答えざるを得ないでしょう。相手が誰だろうと、情報提供を断る筋はないからです。



ガ島通信 2008-11-19■毎日新聞の誤報、ミスよりも深刻な社会部的な取材手法は、時刻の取り違えよりも、マッチポンプ的取材方法を問題としています。

NikkeiBPnet:Web制作現場の“非常識”元厚生事務次官殺傷事件の報道に、現場的「おい!大丈夫か」2008年11月26日は「責任転嫁しているようにも読める内容である」と指摘しています。

編集者氏は、最初「犯行予告」と報じられてパニック状態になり、ウィキペディア上で「軽率」を謝罪し自ら警察にも連絡しています。確かに彼の編集は「軽率」かもしれません、が、だからと言って犯罪者扱いは「虚偽」「虚報」ではないでしょうか。気を取り直した彼は、毎日新聞を訪れて、謝罪を求めます。しかしその彼に対して、社会部の人は「'''毎日新聞は正義'''」と言ったとのこと。これでまた2ちゃんねるが大騒ぎです。

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